こんにちは、神結です。
まだ5月の頭ですが、関東は外に出ると日差しも強くなりつつあり、暖かいと暑いのちょうど瀬戸際あたりにいます。これ以上暑いのは勘弁して欲しいところです。
そんなわけなので夏というには少し早いのですが、今回は先取り致しまして、夏と言えば……のデッキをご紹介したいと思います。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は【アナカラーデッドダムド】の第2期です。
目次
本日の名作デッキ紹介
蘇れデッドダムド! 「アナダムド2020」
というわけで今回の名作デッキは一時は「夏の季語」なんて呼ばれてもいた【アナカラーデッドダムド】の、その第2期の話をしましょう。
2019年の活躍はこちらから。
2020年版のリストは、こんな感じです。


第1期(2019年夏)に大活躍した【アナカラーデッドダムド】ですが、秋になるとマナドライブの力を得た《BAKUOOON・ミッツァイル》に追いやられ、環境から消滅。
その年の年末に《BAKUOOON・ミッツァイル》が殿堂にはなるわけですが、夏頃の活躍を危惧されたのでしょう、キーカードである《禁断機関 VV-8》が殿堂となってしまいます。

(殿堂カード) 【 禁断クリーチャー 】
文明 水 / パワー12345 / コスト6
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚を自分の手札に加える。
このクリーチャーに封印を3つ付ける。
■禁断機動:このクリーチャーの封印がすべてなくなった時、このターンの後に自分のターンを追加する。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドがバトルゾーンに出た時、その持ち主はそれと同じ文明を持つ自身のカードから封印を1つ、墓地に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する)
《禁断機関 VV-8》の活躍については前回の記事かデュエプレのストーリーモードで追ってもらうとして、復権かというタイミングで消えてしまったのは悲しいものです。
まぁでも仕方ないとも思うのですよ。アナダムドは確かに強すぎました。
2019年夏の環境は本当に「アナダムド一強」って言っても過言ではなく、殴るデッキも並べるデッキも抗うのが難しいわけですから、「ダムドを使うか、特殊なデッキ(ロマノフワンショットや青魔)を使うか」みたいな選択しかなかったのです。
様々なアーキタイプを否定してしまう寄りのデッキですから、殿堂に際してはその力を重くみたのでしょう。
まぁ《BAKUOOON・ミッツァイル》が殿堂した直後の2020年の年明けについては、結果的に《MEGATOON・ドッカンデイヤー》とマナドライブたちが大活躍しており、《禁断機関 VV-8》が残っていたとてダムドの復権は怪しかったのですが……。
しかし2020年の夏を前に、そのマナドライブ(《ヨミジ 丁-二式》、《マリゴルドⅢ》)たちがプレ殿となると、状況が変わります。ダムドが最も苦手とする「盤面ゼロから超出力で相手を倒すデッキ」はかなり減りました。
当時は十王篇なのですが、第1弾で青コマンドでマナを伸ばせる《ウマキン☆プロジェクト》をゲットしており、さらに7月に発売されたドラリンパック(現在の〇〇BEST的な立ち位置のパックです)では青軸のコマンド戦術を大きく強化する《轟く革命 レッドギラゾーン》が登場します。

【 クリーチャー 】
種族 トリックス / サイバー・コマンド / チームウェイブ / 文明 水/自然 / パワー0000+ / コスト4
■バズレンダ [cc02](このクリーチャーのコストを支払う時、追加で [cc02]を好きな回数支払ってもよい。このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、その{OL} 能力を1回と、追加で [cc02]支払った回数、使う)
{OL}自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、もう1枚をタップしてマナゾーンに置く。
■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■自分のマナゾーンにあるカード1枚につき、このクリーチャーのパワーを+1000する。
《ウマキン☆プロジェクト》が凄まじい値段だったという話は、前回もしましたね。
これらのカードが、1年前だと時期的に僅かにズレて使えなかった《生命と大地と轟破の決断》と合わせて完成したのが【アナカラーデッドダムド】の第2期になるわけです。
環境に復帰できた要因としては、《轟く革命 レッドギラゾーン》はかなり大きな役割を果たしたカードでしょう。
最近でも【アナカラーインターステラ】に採用されていたりしますね。

【 クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / 文明 水/火/自然 / パワー11000 / コスト7
■革命チェンジ:水、火または自然のコマンド(自分の水、火または自然のコマンドが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■自分のコマンドはすべて「スピードアタッカー」と「マッハファイター」を持ち、ブロックされない。
■ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、自分の他のクリーチャーをすべてアンタップする。
元々【アナカラーデッドダムド】は盤面制圧力が高いデッキでしたが、フィニッシュという点においては《禁断機関 VV-8》の追加ターン(と《奇天烈 シャッフ》)に任せていました。
これが殿堂してしまったので大変困ることになるわけですが、そこをトータルの"打点数"で補ったのが《轟く革命 レッドギラゾーン》と言えます。
テキストにある通り自分たちのコマンドにいわば2回行動を付与し、スピードアタッカーまで追加するのは、当時の感覚(なんなら今でも)だと「やりすぎ」なカードだと個人的には思っていました。
盤面を並べて《轟く革命 レッドギラゾーン》でフィニッシュするもよし、一旦《轟く革命 レッドギラゾーン》を安着させてから裏の《奇天烈 シャッフ》でしばき回すもよし。《SSS級天災 デッドダムド》も自由に反復横跳びしてくれます。
デッキの動かし方としては、従来のものとそこまで大きくは変化していませんが、上記のように《轟く革命 レッドギラゾーン》だったり、或いは《生命と大地と轟破の決断》だったりと、よりテクニカルなカードが増えたことで、覚えなきゃいけないことは増えました。
2020年夏は【アナカラーデッドダムド】にとってポジティブな要素も多かったです。
夏頃というとコロナの拡大も一旦は停滞しており、「このまま元の日常に戻れそう?」といったような希望的雰囲気もありました。
ちょくちょく大会も復活し始めていた中で、【アナカラーデッドダムド】も「環境デッキ」と認識される程度にはぼちぼち活躍を見せてくれました。
ちなみに“奴ら”が来ても、ほどほどに活躍はしていたような気がします。
当初はほどほどにはやれたみたいです。
まぁ、秋には消えていきましたが……。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第145回はみんな大好き【アナカラーデッドダムド】の第2期(2020年夏)でした。
当時、とにかく値段はヤバかったです。
当時は《天災 デドダム》がまず高級品で、《轟く革命 レッドギラゾーン》も同様。そして《ウマキン☆プロジェクト》はさっきも話した通り。《生命と大地と轟破の決断》も、うん……。
なお2021年は「オリジナル」が開始した影響でまた環境に顔を見せますが、それはまたおいおい。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週会いましょう。
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