新弾のカードで、もっとデッキを組んで遊びた~い!!
そんな全国100億人のデュエマプレイヤーに応える本企画!
今回は、発売されたばかりの『邪神vs時皇』のカードを詰め込んだデッキを大紹介。
新カードをめいっぱい楽しんでいこう!
目次
この企画について
本企画『デュエマ新弾、全文明のデッキ組んでみた』では、最新セットで登場したキーワードや陣営に基づくデッキを紹介していくぞ。
新カード・新メカニズムを楽しむことを主眼としており、CSで優勝を狙うようなデッキではない点はご了承いただきたい。
なるべく多くの新カードを楽しめるよう、紹介するデッキは以下の2つを構築ルールとして設定している。
1.デッキの4割以上を新カードとする
デッキの4割=オリジナルであれば16枚以上の新カードを採用することにした。
さすがに過半数となるとデッキが歪むことも増えそうなので、このあたりが最大値かな?という考えから設定した落としどころだ。
2.5文明それぞれを1回ずつは使う
紹介するデッキでは、5文明を必ず1回ずつは扱っていく。
単色デッキになるか、2色・3色のデッキになるかはカードプールごとに異なるため、特に定めないこととした。
なお、無色カードについてはノーカウントとさせていただきたい。
では、ここからはいよいよデッキを紹介していこう。
デッキ① 身も蓋もなくデアリバイク
まぁ……逆張りしても仕方ないので、コイツの話から。

【 G-NEOドリーム・クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 火 / パワー12000 / コスト6
■D・D・D[火(4)]
■G-NEO進化:闇、火、または自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、アンタップする。
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手の、パワーが一番小さいクリーチャーをすべて破壊する。
■自分のクリーチャーは、相手のカードによる攻撃できない効果を無視して攻撃できる。
言わずもがな、本セットの目玉であり(赤黒緑だけに)、既に結果を出している強力なアタッカーだ。
今弾のカードを中心としたデザイナーズ構築でも十分な出力となったので、サンプルとして掲載しておきたい。
デッキレシピ
完成したデッキはこちら。


前述のように『邪神vs時皇』のカードを厚めに採ってみた一方で、既に流行しつつあるパーツ構成も少しずつ取り入れてみた。
このあたりに関してはトッププレイヤーのみなさまによる解説記事が近々上がると思うので、まずは一例とお考えいただければ幸いだ。
……っていう無難なコメントばかりしているのは、流石に前回《ゴルギーオージャー》をスルーしたことへの後悔だったりする。奇を衒わないデッキも紹介しておかないとね……
デッキの回し方
《轟速奪取 トップギジャ》に加えて《桜風妖精ステップル》も採用した2→4の流れで、《轟速 ジャ・レッド》に繋ぎD・D・Dを狙うのが最速ムーブ。
この動き、初動クリーチャーが狙われたらマナが割れちゃうし、3色カードに依存するのも不安定では……?と思って最初はあまり評価していなかった。
しかしながら発売後、各種足止め手段を絡める形が結果を出している。このあたりの研究を迅速に進めたトッププレイヤーの方々には頭が下がるばかり。
また、D・D・D以外の展開手段も採用され、最速プランだけに頼らない骨太なデッキとなっているぞ。
まとめるとこう!

コレも試してみよう
……とまぁ、扱わないわけにもいかない・ということで紹介はしたのだけれど……何せ前述の構築、カードが高い!!
火・自然のD・D・Dをもう少しお手軽に楽しむ、キリフダッシュとの折衷デッキも組んでみたので、こちらも”2軍”的な存在としてオススメしておきたい。


闇を抜いたので色事故と高額カードが減った……はず。
あとはキリフダッシュデッキのお供《タイク・タイソンズ》を採用して、ジョーカーズ+D・D・Dみたいに組むのも面白そうだ。

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■Jチェンジ4(このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーと自分のマナゾーンにあるコスト4以下のジョーカーズ1体を入れ替えてもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
除去されてもマナが増えるのは《轟速奪取 トップギジャ》らにはないメリット。もちろん除去されなければJチェンジしつつ、増えたマナでDDDを狙おう。
デッキ② 3色緑単!?ゼノテクソード!
さて、2つ目以降のデッキはもう少しオリジナリティを強めに主張していこう。
今度の主役はこちら。

【 G-NEOクリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / テクノ・サムライ / 文明 光/火/自然 / パワー10500 / コスト6
■D・D・D[光/火/自然(4)](自分のクリーチャーが攻撃する時、このカードを[光/火/自然(4)]支払って自分の手札から実行してもよい)
■G-NEO進化:光、火、または自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(カードが下にあれば、NEO進化クリーチャーとして扱い、離れる時、かわりに下のカードすべてが離れる)
■ブロッカー
■スピードアタッカー
■マッハファイター
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーがバトルに勝った時、自分の山札の上から1枚を見て、手札に加えるかマナゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンにあるカードをすべてアンタップする。
『デュエル・マスターズGT』でも活躍中、みんな大好きタレットくんだ。
サムライを投げるデッキは前回ちょっと変わった形で組んだので、今回はサムライシナジー以外に注目してみたい。
とはいえ、ドラゴンとして運用するなら【リースボルシャック】との差別化が難しい。DDDを活かすとしても、①で挙げた侵略者たちと似た動きになるのは避けたいところだ。
――いっそ自然単色っぽい構成にしてしまうか?
デッキレシピ
完成したデッキはこちら。


40枚すべてを自然文明とし、《トレジャー・マップ》を初動として運用できる形としてみた。
火・光のカードも各12枚ずつになるよう採用されており、極端な事故は防げるはずだ。
ポイントなのは《ROYAL-減亜5》。
豊富なNEOクリーチャーをマナに送り込める……だけでなく、埋める色を選んでマナ加速できるため、「火のマナが足りない!」みたいな状況を防げるのだ。
これは「山札の上からマナ加速」タイプには真似できないメリット。手札の消費を割り引いても、採用する価値があると判断したぞ。
デッキの回し方
《減亜5》や《天体妖精エスメル》でマナ加速したら、3ターン目には《「GT」-002》のD・D・Dを狙おう。
このとき、攻撃中のクリーチャーから進化してD・D・Dするとマッハファイターを活かしきれず、「バトルに勝った時」のチャンスも逃してしまう。できる限り横に展開するようにしよう。
また、最速での《「GT」-002》を無理に狙わず、《王来英雄 モモキングRX》から進化させるのもアリ。
シンカパワーとの組み合わせが強烈で、パワー10500未満の相手を端から殴りつつ、そのたびに「マナか手札を増やし全マナアンタップ」が誘発する。
モモキングの「ジョー氏~!拙者もタレットきゅんになれたでござるよ~☺」が聞こえてくるようだね。(幻聴)
さらに、贅沢なサブプランとして採用したのが《ヨビニオン・マルル》。
ヨビニオンでマナ加速持ちを出せれば(《PP-「P」》が特殊なものの、3コスト以下は全員マナ加速が可能)、次のターンには《「GG」-001》のD・D・D圏内に到達できちゃうぞ。
まとめるとこう!

コレも試してみよう
《「GT」-002》の「バトル勝利時」の効果を活かすなら、そもそもバトルを吹っ掛ける回数の多い《王闘竜皇 ボルシャック・ドラゴン》もアリ。

【 G-NEOドリーム・クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 火/自然 / パワー6000+ / コスト6
■G-NEO進化 :火または自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■パワード・ブレイカー
■このクリーチャーのパワーを、自分の墓地にある火のカード1枚につき+3000する。
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
■このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャー以下のパワーを持つ火のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
現在の構築だと墓地にあんまり火のカードが落ちないので、もうすこし火文明の比率を増やす形で研究してみるのが良さそうだ。
デッキ③ 連続攻撃!ハイクマンション
自然を含む陣営はこれで最後。元ジャイアント・マジック・メカの集う光水自然から、《三番龍 マンション&ドラゴン Parヒルズ》に注目してみた。

【 G-NEOクリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / 文明 光 / パワー8000 / コスト3
■D・D・D[光(2)](自分のクリーチャーが攻撃する時、このカードを[光(2)]支払って自分の手札から実行してもよい)
■G-NEO進化:光、水、または自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーはタップして出て、自分のターンのはじめにアンタップしない。
■プレイヤーがクリーチャーではないカードを実行した時、このクリーチャーをアンタップする。その後、自分はカードを1枚引いてもよい。
非クリーチャーを実行するたびアンタップ。
見るからに怪しい連続攻撃コンボを狙えそうなコイツで、怪しい連続攻撃コンボを狙うぞ。
デッキレシピ
完成したデッキはこちら。


言わずもがな、攻撃時のD・D・D呪文によってアンタップを狙う構成だ。
さらに、攻撃時に非クリーチャーを踏み倒す《俳句爵 Drache der’Bande》を併用することで、コストも手札も枯れた状態からでも動けるようにしてみた。
デッキの回し方
そもそも攻撃できるクリーチャーが2種類しか入っていないため、ドローはケチらずに使っていこう。
《三番龍 マンション&ドラゴンParヒルズ》単騎で殴りきるのが厳しそうであれば、「非クリーチャーを使った時ドロー」効果を重ねつつ《俳句爵 Drache der’Bande》を待つのもアリだ。
そんな《俳句爵 Drache der’Bande》なんだけど、覚えておきたいコンボが1つ。
コイツ、「マナゾーンから非クリーチャーを使う」ことができるので、《フェアリー・スコップ》で墓地の呪文をマナに送れば、何度でも使うことができる。
ここで再利用する呪文として「自身をアンタップ」効果持ちを選べば、お手軽無限攻撃の成立だ。
また、小技として《NEW ECHO WHISPER》を経由すれば、非クリーチャーを使った回数を水増しできる点も覚えておこう。
非クリーチャーの使用回数が増える→パワード・ブレイカーのブレイク数が伸びる→《ミラクル・サーチャー》のドロー枚数が増える→《正義の逆転撃》の防御が決まりやすくなる、という攻防一体の動きだ。たぶん。
まとめるとこう!

見たことのない絶版カードで、相手を怖がらせましょう!
コレも試してみよう
ちょっとマナカーブが歪むので採用しなかったのだけれど、注目カードがコレ。

【 NEOクリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー6000 / コスト6
NEO進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
W・ブレイカー
自分のNEOクリーチャーが攻撃する時、コスト5以下の呪文を1枚、自分の墓地または手札からコストを支払わずに唱えてもよい。唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
NEOクリーチャーにアタックトリガーでの呪文踏み倒しを与えるため、《三番龍 マンション&ドラゴンParヒルズ》+《エターナル・ブレイン》でお手軽無限アタッカーが生まれるぞ。
トリガーケア手段さえ用意できればやれるはず。《魔法特区 クジルマギカ》、はじまります。
デッキ④ 陰湿!?ギガズンドーコントロール
続いては水闇火の陣営。
このカラーリング、基本的にアビスの担当なので「いつものアビス連中を入れてください」になっちゃうかな~……と思ってたら、何やら今回は様子が違うようで……?

【 クリーチャー 】
種族 アビスロイヤル / 文明 闇 / パワー2000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。
■自分のターンに1度、クリーチャーを1体、自分の墓地から召喚してもよい。
■各ターン、はじめてカードが自分の墓地から離れた時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)
墓地からの召喚を許可する《ズン=ドー》。
墓地召喚を行うと、自身の誘発型能力によって-4000という小さくない除去を飛ばすことができる。
……これ、《特攻人形ジェニー》なんかを出入りさせてるだけでも相手の動きはかなり阻害されるのでは……?
《ズン=ドー》コントロール、略して【ずんどこん】、やれる気がするぞ!
デッキレシピ
完成したデッキはこちら。


「墓地からカードが離れた時」関連カードとして、《ギガジグアプ》も採用してみた。
単体でのカードパワーはやや心許ないものの、ハンデスや除去と組み合わせて盤面も押さえつければ相手の動きは大きく遅れるはずだ。これで【ずんどこん】も【ギガずんどこん】を名乗れるぞ。
その他、自壊して効果を発揮するクリーチャーを多く採用。
特に《コオニ童子》は《ズン=ドー》との併用で射程を6000まで伸ばすことができる。地味だけれど効果的なシナジーを発揮してくれるぞ。
デッキの回し方
まずは2ターン目、自壊クリーチャーたちを一度使っておこう。
3ターン目に墓地召喚コンビを出したら、あとは相手の手札と盤面が尽きるまでひたすら妨害。
自軍が並んだら詰めに行こう!
まとめるとこう!

みんなで遊ぼう【ずんどこん】!
コレも試してみよう
2コストの自壊クリーチャーを駆使したデッキということで、《有象夢造》もよく噛み合う。

【 呪文 】
種族 チーム零 / 文明 水/闇 / コスト4
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■カードを2枚引き、自分の手札を2枚捨てる。
■コスト2以下のクリーチャーを2体まで、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
これ、別に弱いから抜いたとかではなく単にスロットが足りなかっただけなので、お好みで採用するのは全然アリだ。
デッキ⑤ 溜めずに殴れ!パワードコンプレックス
最後はせっかくなのでオーバーレアを使ってみよう!

【 NEOクリーチャー 】
種族 パンドラボックス / スチーム・ナイト / 文明 光/水/闇 / パワー25000 / コスト3
■NEO進化:光、水、または闇のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■プレイヤーが手札を1枚捨てた時、または自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚を表向きにし、このクリーチャーの下に置いてもよい。
■このクリーチャーの下のカードが6枚以下なら、このクリーチャーはバトルを行えず、離れない。
■このクリーチャーが攻撃する時、カードが7枚以上これの下にあれば、下にあるカードをすべて手札に戻してもよい。そうしたら、このターン、このクリーチャーに「ワールド・ブレイカー」を与える。その後、コスト9以下のカードを1枚、自分の手札からコストを支払わずに実行してもよい。
実は攻撃だけなら禁止されていない《ARC REALITY COMPLEX》。
どうせパワーがでかいクリーチャーなら、やっぱりパワード・ブレイカー付与したくなるよね!
火・自然なしで無条件にパワード・ブレイカーを持たせるカード……実は1種類だけ存在している。
デッキレシピ
完成したデッキはこちら。


キーカード2種がどちらも3コスト。重いわけではないものの、テンポよく揃えるのは意外と厄介だ。
そこで採用したのが、《テラ・スザーク<ナーガ.Star>》。
9コスト分を踏み倒せるという、実はとんでもない効果を持ったいぶし銀のサイレントスターだ。
3体を踏み倒せるので、コンボパーツ2体に加えて《ARC REALITY COMPLEX》2号を蘇生・適当なクリーチャーから進化させることで、ダイレクトアタック要員も確保してくれるぞ。
デッキの回し方
注目のエンジンが《~創造、破壊、そして絶望~》《邪幽 ジャジーガイスト》のベリーレアコンビ。
《~創造、破壊、そして絶望~》の「ターンの終わりに引いて捨てる」効果を解決すると、《ジャジーガイスト》の「そのターン、カードが墓地に置かれていれば」も満たされるため、さらに1枚ドローが可能。
《ジャジーガイスト》をG-NEO進化で出しておけば最低限の耐性も付くので、置きドローとしては悪くない性能だ。
これらで手札と墓地を整え、パワード・ブレイカーの《ARC REALITY COMPLEX》で殴りかかろう!
……実は《フミビロム》が引けなければ、普通に7枚装填した《ARC》を動かすプランもアリだ。
まとめるとこう!

コレも試してみよう
光水闇カラー、手札と墓地を肥やしたい……となれば、殿堂から帰ってきたアイツも活躍のチャンスがあるかもしれない。

【 クリーチャー 】
種族 サイバーロード / 文明 水 / パワー2000 / コスト4
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分の山札を上から5枚、表向きにしてもよい。その中の光と闇のカードをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを自分の墓地に置く。
キーパーツを引き込んだ後は、進化元やムゲンクライムのタネとしても活用可能。
中立が一番儲かると言っている《アクアン》だけれど、何というか単に忙しい人になっているぞ。
おわりに
『デュエマ新弾、全文明のデッキ組んでみた』! 今回は王道W3弾『邪神vs時皇』のデッキを紹介してみた。
最後のデッキで紹介した《~創造、破壊、そして絶望~》《邪幽 ジャジーガイスト》のように、隠れたシナジーが楽しいセットだったと思う。読者のみなさんも、ぜひ自分だけのデッキを組んでみてほしい。
本記事を通して、みなさんが新セットを楽しんでくれたなら、これほど嬉しいことはない。ご意見やご感想があれば、X(旧Twitter)でお寄せいただければ幸いだ。
それではまた、次の弾が出た頃に!